ECCジュニア御牧教室

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中学生、英検準1級勉強日記  最終章

今回が最後の「中学生、準1級勉強日記」です。このブログを書いていなければ、親子は英検勉強を続けていなかったでしょう。「載せた以上、最後までやるしかない」と、背中を押してもらったような気がします。その結果、息子は準1級に合格することができました。今まで読んでくださった方、ありがとうございました。

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それでは、準1級の4要素(リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング)の総括をしたいと思います。少し長くなりますので、お時間のあるときに読んでください。

 

【リーディング】

リーディング対策、つまり準1級に出題される単語暗記ですが、これが一番大変な作業でした。

イライラしながら膨大な数の単語に取り組んでいる姿を見るたび「やっぱり受験やめようか」と何度も言いそうになりましたが、口に出してしまえば「君のポテンシャルを信じてない」という無言のメッセージを送ってしまうことになる。それだけは絶対にしてはいけないと直感した母(私)。

諦めモードになった時は「今頑張れば本番はいい線までいける」と励まし、彼はその言葉を信じてついてきてくれました。

今思うと、難しいことに挑戦する時は特に「自分はやれる」というポジティブな態度を持ち続けることが、不可能を可能にするのだと思います。

以前にもお伝えした単語暗記法ですが、覚えられない単語に関しては、単語本の例文をタイプして、文章から単語の意味を類推できる訓練をしました。そうすることで、単語の意味を文脈から理解すると同時に、良文を深く読む機会を増やすことができました。

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太字の部分が覚えるべき単語

リーディングのパートでは、長文が4題出題されます。長文は正直、短期間の受験勉強対策を立てるのが難しいです。準1級レベルになってくると、英語に関する知識だけでなく英語で幅広い分野の知識を試される、つまり、歴史分野や環境問題、時事問題などに詳しい人は長文読解にかなりアドバンテージがあります。

先日の試験では、今も石器時代の生活を維持する世界で唯一の民族、センチネル族についての話が出題されました。f:id:eccmimaki:20200907123625j:plain

試験直後にツイッターで「たまたまネットニュースでセンチネル族のことを読んでたから長文読めなくても問題解けたよ💛」とつぶやいている女子高校生?がいました。運も実力のうち。日頃から色んなニュースにアンテナを張っておくことも重要なのだと思います。ちなみにセンチネル族とは、こんな人たちです。

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【リスニング】

いままで息子は準1級レベルのリスニング問題を解いたことがありませんでした。それでも受験勉強当初からパート①(12題)は8割ほど解けていました。ということは、英検勉強以前に習っていたことが活かせたのでしょう。Thank you, ECC junior (^▽^) 

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リスニング問題のパート①

難関は恐怖のパート②(12題)です。以前にこのパート②で親子共々撃沈された話を書きましたが、試験を終えた今、パート②対策は何かと聞かれれば「数をこなして慣れるしかない」

半ばあきらめているように聞こえますが、そうではありません。パート②の過去問題を解いていくうちに、会話の方向というかパターンが似ていることに気づきました。問題形式に慣れていくしたがって得点も上がっていき、本番では痛手にならずに済みました。

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パート② (12題) 
↑ の長さの英文を聞いた後、その英文に関する問題が2問出題されます

本番は集中力が切れたのか、普段は調子のよかった最後のパート③(5題)で得点を落としました。当日の体調や気分が大きく影響するので、その意味でリスニングは本当に手ごわいです。

 

【ライティング】

今回まさに「ライティングを制する者が合格する」と言えるほど破壊力のあったライティング。合格するためにはもちろん、リーディングやリスニングも同様に重要ですが、今回のように受験勉強が短期間の場合、ライティングこそ一番手っ取り早く得点を取るパートです。

ただし、ライティングは独力で勉強をするのと非常に難しいです。準1級のライティング指導ができる人に自分の書いたものを見てもらうのが最も効果的です。

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過去問4年分の問題で勉強しました

【スピーキング】

準1級面接試験ぐらいのレベルになると元々の英会話能力が試されるだろうから、事前に対策を立てられない、ことはありません。確かに自由英会話の部分は留学経験者が得意とする部分でしょうが、息子のような普通の生徒でも準備すれば取れる箇所、それはQ&AのNo. 1です。

Q&AのNo. 1はナレーションの絵に関係した問題です。例えば

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上の絵に限らず、4枚目の絵ではあまりよくないことが起こっているというパターンの絵がいつも出題されます。「あなたが4枚目の絵の女の人ならどう思うだろうか」

毎回絵こそ違えど出題されるパターンは同じ。ならば答えもパターン化することができます。対策が可能というわけです。そこで、過去の行いに対して後悔を表す表現を使うように指導しました。should+have+ 過去分詞 (~すべきだったのに)という表現です。

1文ではちょっと少ないので、上記の表現の文章の後 I'm sorry to learn that ~(~を知って残念に思います) を足すように練習しました。「知って残念に思う」内容は毎回違っても、答えをパターン化することで省エネで且つ的確に答えることができます。

スピーキングテストは合格点ギリギリでしたが、ギリギリで受かることができたのは上記の作戦がうまくいったからだと思います。

 

【最後に】

現在息子は中学3年生ですが、色んな意味で運に恵まれて合格できました。5月に学校が休校になりまとまった時間が取れたこと、私立に行っているので受験勉強をしなくてよかったこと、それから母が午前中ヒマだったこと。

英検1級は目指しません。彼は将来、英語関係の仕事に就くことを考えていないからです。それより英検準1級の内容を中学~高校の間に丁寧に勉強し直し、作戦勝ちなどではない、本物の英語力を身につけて英検準1級レベルを極めていきたいと考えています。それが大学受験につながっていくはずです。

英検勉強期間中に「英検が終わったら、しばらくは楽しみを兼ねた英語学習をしよう」と、2人で計画していました。彼も楽しみにしている様子でした。具体的に何をやるのかは、後日「おすすめ勉強法」でご紹介します。お時間のある時にチラッと覗いて下さい。(^.^)

中学生、英検準1級勉強日記㉓

2次試験合格発表から1日経って、面接結果を見直してみました。うーん、結構ギリギリで面接受かってる…合格できてラッキーでした。

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配点結果をチェックしたところ、意外だったのはアティチュード(態度点)で減点があった点です。本番で少々英語を間違えても、やる気をモリモリ見せてハキハキ答えれば満点をもらえると思っていました。実際、教室の生徒さん達も大抵満点がもらえる項目なので、私の中でアティチュードは参加点のような扱いでした(^_^;)「面接で答えの量が不十分で面接官に促された」と後で息子が言っていたことから考えると、その辺りが積極性にかけると判断されて減点になったのかもしれません。

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英検協会の合否発表サイトには、今回の試験の順位確認をする機能が付いていました。

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合格者100人の中で9位と勘違いして「すごいやんすごいやん息子っっ」と思ってしまったのですが、ちがいます、不合格者も含めた準1級受験者数の中で100人中9位という意味でした。

ちなみに、準1級の合格率は15パーセント。言い換えれば、100人受験すれば85人は不合格になる試験…そう考えてみると、運に恵まれたことを除いても今回よくやり切ったなぁと改めて思います。

昨晩の試験結果を受けて、息子さんはいつになく前向きで機嫌がよいです。「今度は他の資格試験を受けてみようかな。簿記もいいかも」と言いながらパソコンで検定試験情報をチェックしていました。間違いなく準1級合格が大きな成功体験になったようです。それが今回の挑戦で得た一番の収穫です。(^.^)

中学生、英検準1級勉強日記㉑

今日は2次試験当日です。試験会場の最寄り駅は烏丸御池駅。電車を乗り継いで1時間ほどで到着しました。

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母より先に歩いていく息子

試験会場の隅にちょうどいい感じの椅子&机がありました。ここで試験終了を待つこと1時間。

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面接を終えてホールに戻ってきた息子は「とりあえず全部答えたけど、出来たかどうかわからん」と、手応えに関して何とも言えない様子でした。

帰宅後、息子の記憶を頼りにお絵かきの上手な娘の🐥ちゃん監修の元、出題されたナレーション問題を描いた絵が ↓です。

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Q&Aの質問は以下のような問題でした。

① あなたがもし上の4枚目の絵の日本人女性社員なら何を思うだろうか。

② 若い人々が外国で仕事をすることはいい考えだと思うか?

③ ロボットが将来人間の仕事を奪うと思いますか?

④ ? (何だったか忘れたと言ってます)

家では1つの質問につき最低3~4文は答えるように練習していましたが、面接本番で答えの量が少ないと判断されたのか、面接官に「それで終わりですか?」と尋ねられたそうです。あわてて何とか答えを絞り出して言い足したところ、面接官はいったんつけた点数?を消しゴムで消して書き直していたそうです。それで点数が上がったのか、それとも下がったのかは神のみぞ知る…(^_^;)

2次試験を終えて「これでようやく母と息子の熱い夏が終わった。」と思いました。例えるなら甲子園を去る球児の心境に近いかもしれません。(^∇^)

中学生、英検準1級勉強日記⑳

2次試験の受験票が届きました。試験場所は烏丸御池にある京都YMCA

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京都文化博物館の近くです

目新しい点は、受験票裏の「2次試験受験上の注意」に朱書き来場前のヘルスチェックの案内が記載されていたことです。試験会場に来場する前に、受験票のQRコードを読み込んでヘルスチェックを済ませておくように、と書かれています。

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青の矢印部分

コロナが終息しそうにないので、10月の第2回英検も同じ手順になるはずです。秋に受験予定の生徒さん達にも伝えようと思います。

中学生、英検準1級勉強日記⑲

面接対策本を持参し、お盆期間は母の実家へ帰省しています。

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四畳半の小部屋にこもって勉強中

今日はQ&Aのパートに取り組みました。

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2018年度の過去問Q&Aの箇所。全部で4題出題されます

No.1は、前回お伝えしたナレーションの絵に関連した問題です。残りの3つはナレーションとは直接関係なく自分の意見を述べる形式になります。

例えば、No.3の問いは「公園の設備は改善されるべきか」この質問に対する息子の答えはYes.

その時、母はあちゃーっ(>_<)と思ったのでした。彼の脳裏には、老人専用の健康器具とブランコしかない近所の中島ポケットパークが浮かんでいたのでしょう。(゚д゚;)

言いたいことを言うのではなく(もちろんそれが理想的ですが)、英語で主張を展開しやすい答えを選択するほうが無難です。息子にそうアドバイスしたところです。

中学生、英検準1級勉強日記⑱

英検準1級2次試験はナレーションQ&Aの形式で出題されます。ナレーションは

1) 4つの絵が描かれたカードを受け取る。

2) 1分間で話す準備をする。

3)  持ち時間2分で話をする。

…という手順になります。 ナレーションの勉強の仕方に関してですが、我流やアドリブで面接問題に取り組むのではなく、最初は解答例をお手本にして学ぶほうが確実に英語力が身につくはずです。

以前ご紹介した「14日でできる!英検準1級2次試験・面接完全予想問題集」の内容を少しみていきます。

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ナレーションで出題される絵のサンプル

↑ の解答例が ↓ の英文&和訳です。和訳を見て英文が完ぺきに再現できるまで繰り返し練習するのが最も効果的なナレーション攻略法だと思います。

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これは自分の勉強方法として取り入れるよう、中学生達に以前から薦めていた英語学習法です。ECCジュニアの中学コースには興味深い小話を扱ったテキストがあるのですが、和訳を見ながら英文を再現できるまで練習してくるように、現中学3年生には中学1年の頃から口が酸っぱくなるほど言い続けてきました。

比較的真面目に母(私)が奨励した勉強方法を続けていた息子。いや、させられていたというべきか。(^▽^) そのおかげで、和訳を瞬時に英文に替えて話すことはそれほど難しい作業ではないようです。ということは、希望の光が見えてきました。準1級面接対策問題集を使って真面目に練習を続ければ、ナレーションの部分はクリアできるかもしれません。

中学生、英検準1級勉強日記⑰

1次試験合否発表から10日経過。2次試験対策本を1冊買っただけで、まだ何もやっとらんノンビリ親子(私&息子)です。

2次試験の合格率は8割とかなり高く、しかも1年以内に合格できればOKという時間的余裕もあるため、のんびりと構えておりました、今日までは。

先程、英検ホームページで英検準1級2次試験サンプルを見て気付いたのですが、英検準1級の面接は帰国子女でもない息子にはちょっとハイレベル…(゚д゚;) 事前にきちんと計画を立てて勉強しなければ、何回挑戦しても合格は難しいでしょう。そう悟った瞬間、初心に立ち返りました。今から2人で以前のようにコツコツ勉強をしようと思います。

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英検協会のHPからバーチャル形式で2次試験の様子を見ることが可能です

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2次試験が分かりやすく理解できて便利。他の級のバージョンもあります。

準1級の面接は大きく2つのパートに分かれていて、最初のパートはナレーション、これはつまり、一連の4つの絵を見て1分間で物語を組み立てる→2分間それらの絵について面接官に話す、という試験内容になります。

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ナレーションで使用される4つの絵のサンプル

8月23日の2次試験まで毎日1~2題、過去問にチャレンジしようと思います。(^.^)