ECCジュニア御牧教室

ECCジュニア御牧教室

Welcome to ECC Junior Mimaki Classroom

中学生、英検準1級勉強日記  最終章

今回が最後の「中学生、準1級勉強日記」です。このブログを書いていなければ、親子は英検勉強を続けていなかったでしょう。「載せた以上、最後までやるしかない」と、背中を押してもらったような気がします。その結果、息子は準1級に合格することができました。今まで読んでくださった方、ありがとうございました。

f:id:eccmimaki:20200315223722j:plain

それでは、準1級の4要素(リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング)の総括をしたいと思います。少し長くなりますので、お時間のあるときに読んでください。

 

【リーディング】

リーディング対策、つまり準1級に出題される単語暗記ですが、これが一番大変な作業でした。

イライラしながら膨大な数の単語に取り組んでいる姿を見るたび「やっぱり受験やめようか」と何度も言いそうになりましたが、口に出してしまえば「君のポテンシャルを信じてない」という無言のメッセージを送ってしまうことになる。それだけは絶対にしてはいけないと直感した母(私)。

諦めモードになった時は「今頑張れば本番はいい線までいける」と励まし、彼はその言葉を信じてついてきてくれました。

今思うと、難しいことに挑戦する時は特に「自分はやれる」というポジティブな態度を持ち続けることが、不可能を可能にするのだと思います。

以前にもお伝えした単語暗記法ですが、覚えられない単語に関しては、単語本の例文をタイプして、文章から単語の意味を類推できる訓練をしました。そうすることで、単語の意味を文脈から理解すると同時に、良文を深く読む機会を増やすことができました。

f:id:eccmimaki:20200907121739j:plain

太字の部分が覚えるべき単語

リーディングのパートでは、長文が4題出題されます。長文は正直、短期間の受験勉強対策を立てるのが難しいです。準1級レベルになってくると、英語に関する知識だけでなく英語で幅広い分野の知識を試される、つまり、歴史分野や環境問題、時事問題などに詳しい人は長文読解にかなりアドバンテージがあります。

先日の試験では、今も石器時代の生活を維持する世界で唯一の民族、センチネル族についての話が出題されました。f:id:eccmimaki:20200907123625j:plain

試験直後にツイッターで「たまたまネットニュースでセンチネル族のことを読んでたから長文読めなくても問題解けたよ💛」とつぶやいている女子高校生?がいました。運も実力のうち。日頃から色んなニュースにアンテナを張っておくことも重要なのだと思います。ちなみにセンチネル族とは、こんな人たちです。

f:id:eccmimaki:20200907125947j:plain

 

【リスニング】

いままで息子は準1級レベルのリスニング問題を解いたことがありませんでした。それでも受験勉強当初からパート①(12題)は8割ほど解けていました。ということは、英検勉強以前に習っていたことが活かせたのでしょう。Thank you, ECC junior (^▽^) 

f:id:eccmimaki:20200506225840j:plain

リスニング問題のパート①

難関は恐怖のパート②(12題)です。以前にこのパート②で親子共々撃沈された話を書きましたが、試験を終えた今、パート②対策は何かと聞かれれば「数をこなして慣れるしかない」

半ばあきらめているように聞こえますが、そうではありません。パート②の過去問題を解いていくうちに、会話の方向というかパターンが似ていることに気づきました。問題形式に慣れていくしたがって得点も上がっていき、本番では痛手にならずに済みました。

f:id:eccmimaki:20200508023033j:plain

パート② (12題) 
↑ の長さの英文を聞いた後、その英文に関する問題が2問出題されます

本番は集中力が切れたのか、普段は調子のよかった最後のパート③(5題)で得点を落としました。当日の体調や気分が大きく影響するので、その意味でリスニングは本当に手ごわいです。

 

【ライティング】

今回まさに「ライティングを制する者が合格する」と言えるほど破壊力のあったライティング。合格するためにはもちろん、リーディングやリスニングも同様に重要ですが、今回のように受験勉強が短期間の場合、ライティングこそ一番手っ取り早く得点を取るパートです。

ただし、ライティングは独力で勉強をするのと非常に難しいです。準1級のライティング指導ができる人に自分の書いたものを見てもらうのが最も効果的です。

f:id:eccmimaki:20200907144829j:plain

過去問4年分の問題で勉強しました

【スピーキング】

準1級面接試験ぐらいのレベルになると元々の英会話能力が試されるだろうから、事前に対策を立てられない、ことはありません。確かに自由英会話の部分は留学経験者が得意とする部分でしょうが、息子のような普通の生徒でも準備すれば取れる箇所、それはQ&AのNo. 1です。

Q&AのNo. 1はナレーションの絵に関係した問題です。例えば

f:id:eccmimaki:20200907163220j:plain

上の絵に限らず、4枚目の絵ではあまりよくないことが起こっているというパターンの絵がいつも出題されます。「あなたが4枚目の絵の女の人ならどう思うだろうか」

毎回絵こそ違えど出題されるパターンは同じ。ならば答えもパターン化することができます。対策が可能というわけです。そこで、過去の行いに対して後悔を表す表現を使うように指導しました。should+have+ 過去分詞 (~すべきだったのに)という表現です。

1文ではちょっと少ないので、上記の表現の文章の後 I'm sorry to learn that ~(~を知って残念に思います) を足すように練習しました。「知って残念に思う」内容は毎回違っても、答えをパターン化することで省エネで且つ的確に答えることができます。

スピーキングテストは合格点ギリギリでしたが、ギリギリで受かることができたのは上記の作戦がうまくいったからだと思います。

 

【最後に】

現在息子は中学3年生ですが、色んな意味で運に恵まれて合格できました。5月に学校が休校になりまとまった時間が取れたこと、私立に行っているので受験勉強をしなくてよかったこと、それから母が午前中ヒマだったこと。

英検1級は目指しません。彼は将来、英語関係の仕事に就くことを考えていないからです。それより英検準1級の内容を中学~高校の間に丁寧に勉強し直し、作戦勝ちなどではない、本物の英語力を身につけて英検準1級レベルを極めていきたいと考えています。それが大学受験につながっていくはずです。

英検勉強期間中に「英検が終わったら、しばらくは楽しみを兼ねた英語学習をしよう」と、2人で計画していました。彼も楽しみにしている様子でした。具体的に何をやるのかは、後日「おすすめ勉強法」でご紹介します。お時間のある時にチラッと覗いて下さい。(^.^)