今回はトリビア、英語と関係ない内容ですので、お忙しい方はどうぞ読み飛ばしてください。(^-^)
ランドセル。どこの国の言葉なんだろう?ウィキペディアで「オランダ語のransel がなまってランドセルになった」と説明していました。そうか、オランダ語由来の言葉だったのか。
このランドセルが今、海外で人気です。「丈夫だし実用的、しかもちょっとレトロでいい感じ」なのが賞賛される理由だそうです。
ずいぶん昔、姉夫婦が1年生になる姪のため、理想のランドセルを苦心して探し求めている様子を母から聞いていました。後日、姉が購入したカバンの値段を聞いてビックリ。ランドセルがそんなに高価な物だと、その時始めて知った講師。
今なら姉の気持ちがよくわかります。我が子が6年間も使用する特別なカバンです。できるかぎりよい物を与えてやりたいと、親なら誰もが思うでしょう。それが叶わなかったあるお母さんの逸話が、先日ネットニュースに紹介されていました。
約50年前、そのお母さんが小学校の校長先生に相談したそうです。「私の家は貧しいから子供に高価なランドセルを買ってやれないので、豚革のランドセルを買いました。子供は喜んで『いつから学校へ行けるの?』と毎日楽しみにしていました。いよいよ学校が始まって楽しそうに通学していたところ、ある日『お前のランドセルは穴がいっぱい開いている、これは豚や』と他の子供達に言われ、ことあるごとに『ブタ、ブタ』といじめられるのようになり、息子は『学校へ行くのがいやや』と言っています」
経済的な理由で牛皮のランドセルを買ってやれなかったお母さんの気持ち、楽しみにしていた小学校生活を台無しにされてしまった子供の気持ちを想い、胸が潰れました。
この件が後押しとなって、校長先生はランドセルに代わる通学カバンの製造を依頼、京都発祥ランリュックの誕生となったそうです。
先程の話に登場した小学生の息子さんは今60歳ぐらい、お孫さんがいてもおかしくない年齢です。もしまだ京都に在住でいらっしゃるなら、ランリュックを背負って登校する小学生達をどこかで温かく見守ってくださっているのかもしれません。