今日は英語学習に限らず、「どうしたらもっと記憶力を伸ばすことができるのか」について。まず、下の絵をご覧ください。これは「学習ピラミッド」と呼ばれる図です。どんな学習方法が記憶として最も定着するのかをピラミッド型で表しています。
この表によると、ただ受動的に授業を受けたり読んだりしてもあまり頭にインプットされず、逆に学習者が自分や他人に対し積極的にアウトプットした場合、記憶率が高くなることを示しています。つまり、ピラミッドの最下段にある「人に教えること」をすれば、飛躍的に記憶率を上げることができるということです。そうであるならば、この方法を取り入れるに越したことはありません。
この「人に教えること」を取り入れた学習法は、ユダヤ人の人達ではHavrutaと呼ばれ、古くから日常的に行われています。イスラエルの学校では、生徒はペアになりお互いに積極的に討論や質問をし合うそうです。ユダヤ人が各分野で大変優秀な人材を輩出しているのもうなずける話です。
ECCのレッスンでもペアワークの時間を設けています。よく「ペアのお友達がわからなかったら教えてあげてね」と言うのですが、これはもちろん私が楽をしたいからではなく、人に教えることで教えた子はさらに賢くなると思っているからです。
ユダヤ人学習法の応用バージョンになりますが、家で一人で学習する時、自分が先生になったつもりで暗記科目のノートを読んでみてください。つまり、自分で自分に教える方法です。そうすることで暗記力が今より格段にアップすると思います。